ヘリクリサムは、主にコルシカ島や南フランスで栽培されている地中海性植物で、砂質で乾燥した日当たりの良い土壌を好みます。高さは50cmほど、銀色の柔らかい葉は、非常に細い披針形をしています。摘んだ後に乾燥させた黄色い花は非常に日持ちが良く、上質で洗練された品質を保つことができます。多くの品種が在る中、南フランスとコルシカ島のものは特に興味深い品質をもちます。精油の原料となるのは花の頂部で、精油1Lを作るには700kg〜1トンのヘリクリサムの花が必要となるため、精油が高価格となります。

「イモーテル」(フランス語で“不死“)という名前は、ドライブーケにしても花が非常に長持ちすることに由来しています。この植物は、コルシカ島マキ(地中海沿岸地域に見られる常緑の低木帯)の特徴的な香りのひとつで、ナポレオンもこの地に踏み入る前に香ると語ったとされています。ヘリクリサムは、グレコローマン時代から知られています。ホメロスの「オデュッセイア」では、神話上の英雄ユリシーズが漂流した島で、女神のように美しい女性と出会います。彼女の美しさは、ヘリクリサムオイルを使用したことによるものでした。また、ギリシャ神話の神アポロンは、自分が不老不死であることを思い出させるためにヘリクリサムのティアラを身につけ、神託を与えたと言われています。

ヘリクリサムの精油には多くの特性があります。特に抗血腫や非常に強力な抗凝固作用があると知られており、打撲に対する奇跡の治療薬であると同時に、治癒を早めたり、抗炎症効果もあります。また、コレステロール値を調整し、肝細胞を再生する効能もあります。

 

出典:

Ma Bible des Huiles Essentielles – Danièle Festy

Grand guide des Huiles Essentielles – Alessandra Moro Buronzo

 


EUAB
キャップの開け方: お子様が誤って触れたり誤飲を避けるため、簡単に開けにくいチャイルドセーフティキャップを採用しています。キャップを押し下げたまま、開封するまで反時計周りに回し続けてください。
使用期限の表示について: 使用期限はMM/YYYYの順番で記されています。左の例は使用期限が2023年7月、ロット番号はその下の59855となります。 1滴の目安は約0.04mlです。

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