ミルラ(バルサム)は、幹は深緑色でうろこ状の樹皮に覆われており、棘のある高さ2m程の低木です。アラビア南部(イエメン)が原産ですが、ソマリア、エチオピア、ケニアでも生息しています。乾燥した岩場や砂地で育ちます。

精油に使用されるガム樹脂(レジンガム)は、幹や枝の切れ目より自然に流れ出る樹液から得られます。その後乾燥すると、黄褐色やオレンジ色の様々な色をした、やや半透明の不規則な小片となります。

ミルラは、エジプト人、ギリシャ人、ローマ人、キリスト教徒により、香炉で焚く薫香として使用されました。死体を防腐処理し、ミイラ作りにも用いられました。

アラブ・ペルシャの医学では、ラゼス(10世紀)が腎臓や膀胱の病気、関節、腸内寄生虫(蠕虫)除去に推奨しています。アヴィセンナ(11世紀)では、出血を伴う傷を治癒し、腐敗を防ぎ、痛みを和らげるとしています。

フランスでは、呼吸器の改善、エメナゴグ(子宮や骨盤領域の血流を促進)、刺激性、鎮静などの特性で知られています。また、口や喉の病気にも使用されます。

 

出典 :

Codex, 1937

 


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キャップの開け方: お子様が誤って触れたり誤飲を避けるため、簡単に開けにくいチャイルドセーフティキャップを採用しています。キャップを押し下げたまま、開封するまで反時計周りに回し続けてください。
使用期限の表示について: 使用期限はMM/YYYYの順番で記されています。左の例は使用期限が2023年7月、ロット番号はその下の59855となります。 1滴の目安は約0.04mlです。

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